教育福祉事業

 ワンハンドピアノミュージックの教育福祉事業として「ワンハンド・ピアノレッスン」と「ケンフィル」による楽器演奏の普及活動を行っています。
 この事業を通して、片手演奏による社会貢献を行い、 ひいては障がいのあるなしにとらわれない片手音楽の社会化を目指します。

ワンハンド・ピアノレッスン

 ワンハンド・ピアノレッスンは「左手のアーカイブ」プロジェクトの教育研究部門としてスタートしました。 主な研究内容は片手演奏の教授法と、それに関連する教材作成です。そしてその成果を元に指導を行う場をつくり、この分野の次世代の演奏者と教育者を育成することを目的とします。そして、潜在的に相当数にのぼるといわれる片手にハンディキャップをもつ音楽愛好家に、鍵盤楽器を演奏するひとつの道を示したいと思います。

2009年から、中級者への教育研究を開始。
2012年から、入門・初級者にたいする教育研究を開始する。同年、世界で初めて習熟度に応じた片手演奏のための楽譜を出版する。
2014年に、それらの教育研究を統合し、片手演奏の魅力をより広めるために、大阪府箕面市を拠点としたワンハンド・ピアノレッスンの音楽教室を開講する。その他にも埼玉、東京にて授業を行う。
2015年には、若手作曲家を中心とした作曲グループを立ち上げ、本格的な教材作成を始める。同年夏に19曲のオリジナル楽曲からなる「左手演奏のためのやさしい19の小品集」を出版する。
同年、世界の民謡を片手で演奏するために民謡収集・編曲を開始する。16年は朝鮮半島の民謡を元に7つの楽曲を編曲。
2016年には、バッハや古典の研究家が加わり、左手のみの演奏で一つの大きな音楽史を描くことを目指すプロジェクトを立ち上げる。 同年「J.S.バッハ 左手のための小前奏曲集第1巻」を出版する。

参考URL : ワンハンド・ピアノレッスン

ケンフィル

 ケンフィルとは「鍵盤フィルハーモニー交響楽団」の略称で、音楽教室でありながら合奏団としての性格を持ち、ボランティア演奏など音楽活動を通して、地域の交流を深める活動を行います。

 家族参加を奨励しており、3世代の年齢層が集まる小さなコミュニティーを作りながら、器楽演奏による地域つくり「音楽村プロジェクト」を推進しています。

 鍵盤ハーモニカは片手の演奏に適した楽器であり、鍵盤楽器に触れる入口としても期待されています。器楽演奏を通して、アンサンブルや交流など、音楽の喜びを味わっていただけることでしょう。

 そして現在、医療機関と連携して、リハビリなど福祉への活用を研究しています。それらを通して、片手音楽による社会貢献を目指します。